和歌山アドベンチャーワールドのジャイアントパンダが現在2025年6月に返還されることが決定されました。
2025年6月以降、日本で見られるジャイアントパンダは東京 上野動物園で生まれ、飼育されている2頭のみとなってしまいますね。
この2頭は中国に返還されるのか、返還期限はいつでいつまで見れるのか、なぜ返還するのか気になります。
今回は上野動物園のパンダはいつまで見れる?返還理由はなぜでその後どうなるかをまとめたいと思います。
この記事でわかる事↓
上野動物園のパンダの返還理由はなぜ?
上野動物園のパンダ返却その後どうなる?
上野動物園に新たなパンダが来る可能性は?
上野動物園のパンダいつからいる?
上野動物園のパンダはいつまで見れる?まとめ
上野動物園のパンダはいつまで見れる?
上野動物園のジャイアントパンダの最終観覧日は2026年2月中旬頃と予想します。
2025年6月に返還される和歌山アドベンチャーワールドのパンダ返還期限は2025年の8月頃でした。
しかし2か月早い6月返還となり、2025年6月以降日本で見れるジャイアントパンダは上野動物園で生まれた、シャオシャオとレイレイ2頭となります。
上野動物園で生まれた子供たちも所有権は中国にあり、返還の期限となるのは2026年2月20日となります。
2頭の体調や、返還の交渉など最終観覧日は前後する可能性がありますが、おおむね2月中旬ごろとされています。
シャオシャオとレイレイの詳細は上野動物園公式ホームページでパンダの飼育日記が公開されています。
返還までに会いたい人はぜひチェックしてみてください。
上野動物園のパンダの返還理由はなぜ?
上野動物園、パンダの返還理由をまとめました。
- パンダの所有権は中国
- ワシントン条約・絶滅危惧種保護
- 繁殖・種の保存
- 貸与契約の期限や外交的な意味
パンダの所有権は中国
上野動物園をはじめ日本の動物園で飼育している・されていたパンダは、すべて中国からの貸与という形でやってきています。
日本で生まれたジャイアントパンダも、所有権は中国になります。
あらかじめ中国との協定で返還時期が定められています。
ワシントン条約・絶滅危惧種保護
ジャイアントパンダは絶滅の恐れが高い動物でです。
ワシントン条約により商業目的の国際取引が禁止されているため、贈呈ではなく、繁殖や研究を目的とした貸与となりました。
繁殖・種の保存
中国に返還されたパンダ達は、より多くの個体が集まる中国国内の保護センターパートナーを見つけやすくなります。
繁殖や種の保存の観点からも重要となります。
パンダの貸与は、国際的なパンダ保護活動や繁殖研究の一環です。
中国政府は、世界各国の動物園と協力してパンダの保全・繁殖を進めるために、パンダを貸し出し、一定期間後に返還するルールを設けています。
日本だけではなく、どの国でも設けられている返還期限です。
貸与契約の期限や外交的な意味
1972年9月、田中角栄氏が『日中共同声明』に調印し、待望のパンダの来日が決定しました。
同年の10月28日にカンカン・ランランの2頭の日本に初めてパンダが来日しました。
中国からジャイアントパンダが贈呈されましたが、のちのワシントン条約でジャイアントパンダの贈呈が認められず、『貸与契約』に変更されます。
中国との貸与契約には期限があり、契約満了時には返還となります。
ジャイアントパンダは中国の『国宝』として外交的な意味合いもあり、貸与や返還のタイミングは国際関係や外交戦略を反映することもあります。
上野動物園のパンダ返還は、国際的な約束や絶滅危惧種保護、繁殖促進、そして外交上の意味も含めた複合的な理由によるものです。
上野動物園のパンダ返却その後どうなる?
ジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイの返還先は2025年5月現在まだ決まっていません。
中国にはジャイアントパンダの保護施設が多数存在します。
シャオシャオとレイレイ2頭の返還先の保護施設は決まっていないようです。
2023年2月に返還されたシャンシャンは四川省・雅安へ2025年6月返還予定の、和歌山アドベンチャーワールドからは永明、桜浜、桃浜(兄妹)が四川省・成都へ返還される予定です。
2026年2月20日に返還期限のシャオシャオとレイレイがどこの保護センターへ送られるかは不明です。
アドベンチャーワールドから返還されるパンダが兄妹同じセンターへ送られていることからシャオシャオとレイレイも同じ施設へ返還される可能性は高いです。
上野動物園に新たなパンダが来る可能性は?
上野動物園に新たなパンダが来る可能性は外交次第となります。
まず、上野動物園とアドベンチャーワールドは、中国との『貸与契約』によってパンダを飼育していますが、契約内容に違いがあります
上野動物園のジャイアントパンダ貸与契約
1972年、最初のジャイアントパンダ2頭は中国から『贈呈』されました。
しかしその後、ワシントン条約の影響で贈与が禁止され、現在は『貸与契約』に切り替わっています。
2011年以降の契約では、2頭で年間95万米ドル(約1億3700万円)の保護資金を中国側に支払う形となっています。
この資金は中国のパンダ保護施設の活動費に充てられています。
契約期間は約10年で、過去には延長もありました。
現在、上野動物園で生まれたジャイアントパンダは『5歳まで』という国際基準に基づき、2026年2月20日が契約満了です。
また日本で生まれた子どもの所有権も中国にあり、日本で生まれた2頭も返還対象となります。
和歌山アドベンチャーワールドのジャイアントパンダ貸与契約
和歌山アドベンチャーワールドは1994年から『ブリーディングローン制度』を世界初導入。
中国と共同研究・繁殖を目的とした契約でジャイアントパンダの受け入れが始まりました。
2025年5月現在までに20頭を飼育、17頭の繁殖に成功、中国本土を除けば世界一の繁殖実績です。
貸与期間はプロジェクト(個体ごと)ごとに設定が設けられていています。
2025年8月で契約期間が満了為、現在和歌山アドベンチャーワールドにいるパンダ4頭全てが6月末に中国へ返還されます予定です。
アドベンチャーワールドの契約も所有権は中国にあり、生まれた子どもも返還対象です。
項目 | 上野動物園 | アドベンチャーワールド |
---|---|---|
初期契約形態 | 贈呈(1972年)→貸与 | 貸与(1994年~、繁殖共同研究) |
契約目的 | 親善・外交→保護・繁殖・研究 | 繁殖共同研究(ブリーディングローン) |
年間貸与料 | 2頭で約1億3700万円 | 非公開(共同研究契約が主) |
繁殖実績 | 少数 | 世界トップレベル |
返還期限 | 個体ごとに設定(例:2026年2月) | プロジェクトごと(2025年6月返還) |
所有権 | 中国 | 中国 |
違いがありますが中国との国際的な協定に基づく『貸与契約』は同一です。
どちらの動物園も延長・新たな貸与契約を希望しているようですが、昨今の日中関係がどう影響してくるかが不明です。
上野動物園のパンダいつからいる?
上野動物園のパンダはいつからいるのか、主な歴代パンダをまとめました!
前(日本語) | 名前(漢字) | 英語表記 | 性別 | 来園・誕生年 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
カンカン | 康康 | Kang Kang | オス | 1972年 | 初代、1972年来園 |
ランラン | 蘭蘭 | Lan Lan | メス | 1972年 | 初代、1972年来園 |
ホァンホァン | 歓歓 | Huan Huan | メス | 1980年 | 2代目、1980年来園 |
フェイフェイ | 飛飛 | Fei Fei | オス | 1982年 | 1982年来園 |
チュチュ | 初初 | Chu Chu | オス | 1985年 | 上野生まれ |
トントン | 童童 | Tong Tong | メス | 1986年 | 上野生まれ |
ユウユウ | 悠悠 | You You | オス | 1988年 | 上野生まれ |
リンリン | 陵陵 | Ling Ling | オス | 1992年 | 1992年来園 |
シュアンシュアン | – | Shuan Shuan | メス | 2003年 | 一時来園 |
リーリー | 力力 | Ri Ri | オス | 2011年 | 来園 |
シンシン | 真真 | Shin Shin | メス | 2011年 | 来園 |
シャンシャン | 香香 | Xiang Xiang | メス | 2017年 | 上野生まれ、現在は中国 |
シャオシャオ | 暁暁 | Xiao Xiao | オス | 2021年 | 上野生まれ、現在も在園 |
レイレイ | 蕾蕾 | Lei Lei | メス | 2021年 | 上野生まれ、現在も在園 |
2025年5月時点で上野動物園で見れるパンダは上野生まれの2頭のみとります。
また2025年6月に和歌山アドベンチャーワールドのジャイアントパンダが返還されると日本で見れるジャイアントパンダは上野動物園のみとなります。
返還されてしまうのは寂しいですが、故郷で多くの仲間と楽しく過ごしてほしいですね。
上野動物園のパンダはいつまで見れる?まとめ
上野動物園のパンダはいつまで見れる?
→2026年2月20日が返還期限の為、2月中旬の可能性が高い。
上野動物園のパンダの返還理由はなぜ?
→ワシントン条約で贈与が禁止されているため貸与契約となっている。
上野動物園のパンダ返却その後どうなる?
→中国国内のパンダ保護施設でパートナーをみつけ、仲間と暮らします。
返還後、国内でパンダを見れる可能性は日中外交次第となります。
上野動物園に新たなパンダが来る可能性は?
→日中関係・外交次第となり、来るかどうかは不透明
上野動物園のパンダいつからいる?
→1972年上野動物園に2頭のジャイアントパンダが初めて来園
大きくて朗らかなジャイアントパンダは子供だけでなく大人にも人気です。
返還後は多くの仲間と過ごすことになり、良い事だと思うのですが、やっぱり寂しいのが現状です。
上野動物園のジャイアントパンダの返還期限は2026年2月なので観覧日をチェックしてぜひ会いに行きましょう。