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騎手が調整ルームでスマホ禁止の理由はなぜ?期間いつからいつまでで海外は?

話題

騎手が調整ルームでスマホ禁止のルールの理由はなぜなのでしょうか?

期間はいつからいつまでなのか、海外のルールはどうなのかも気になりますよね。

今回は、騎手が調整ルームでスマホを禁止される理由や期間、そして海外のルールとの違いを分かりやすく解説していきます。

騎手が調整ルームでスマホ禁止の理由はなぜ?

調整ルームでのスマホ禁止は、八百長防止と公正競馬の確保、情報漏洩の防止を主な目的としています。

過去の不祥事や公正性を守るための規定があるものの、その規定が形だけのものになっていたり、本当に今の時代に合っているのかについて意見が分かれているところもあります。

調整ルームでのスマホが禁止される理由がなぜか詳しくみていきましょう。

八百長防止と公正競馬の確保

スマホの持ち込み禁止の最大の理由は、八百長などの不正行為を防止することにあります。

騎手がスマホを持ち込むことで、外部の人物(オーナーやブックメーカー、他の騎手など)と通信し、レース結果を操作する可能性が生じます。

  • 八百長のリスク

スマホを通じてレース前に騎手、調教師、オーナーなどが事前に打ち合わせを行い、レースの結果を決めることが可能です。

例えば、特定の騎手が意図的にレースで手を抜くことや勝ち馬を決めるなどの八百長行為が行われると、その情報をもとに馬券を購入することで利益を得ることができます。

  • 事例の背景

2023年の4月に若手6名の騎手が開催日中にスマホを使用していたことが発覚し、JRAは30日間の騎乗停止処分を課しました。

これは八百長などのリスクを防ぐため、調整ルーム内での通信機器使用を厳格に制限していることの一環です。

 

騎手が持つ情報には、レース前の馬の体調、騎手自身の戦略、他の騎手や調教師とのやり取りなどが含まれ、これらは非常に重要でセンシティブな内容です。

もし、このような情報が外部に漏れた場合、競馬の公正性が損なわれ、競馬ファンの信頼を失うことにつながります。

 

過去の不祥事とその対応

過去にも複数の不祥事が発生しており、通信機器の持ち込みによる違反行為が繰り返されてきました。

  • 2011年5月、大江原圭騎手が調整ルーム内で外部と通信を行い、30日間の騎乗停止。
  • 2013年7月、原田敬伍(引退)騎手が同様の理由で30日間の騎乗停止。
  • 2015年3月、C.ルメール騎手が調整ルーム内でツイッターを利用し、30日間の騎乗停止。
  • 2023年4月、6人の若手騎手が開催日にスマホを使用したことが発覚し、30日間の騎乗停止。
  • 2024年5月には水沼元輝騎手が悪質な偽装行為を行い、約9ヶ月の騎乗停止処分。

これらの事例からもわかるように、スマホの不適切な使用は繰り返されており、JRAは通信機器の持ち込みを厳格に規制しています。

競馬施行規程第147条19号には、「競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者」に対して調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は50万円以下の過怠金を課すことができると明記されています。

スマホの持ち込み自体が明確に禁止されているわけではありませんが、公正性確保のための業務上の注意義務違反として罰則対象となります。

調整ルーム内のルールと制限

調整ルームとは、騎手がレース前日に入室し、翌日のレースに向けてコンディションを整えるための専用施設です。

この部屋では外部との接触を断つことで、集中力を高めるとともに、不正行為の予防にも役立てられています。

  • 騎手は調整ルーム内では通信機器の使用ができないため、外部とのやり取りが制限されます。
  • 調整ルーム以外にも認定調整ルームから競馬場へ移動することが可能で、いずれの場合でも通信機器の使用は制限されます。

現在のスマホ持ち込み禁止規則に対しても一部批判の声が上がっています。

多くの騎手が「通信機器を禁止することで八百長防止につながっていない」と指摘しており、ルールが形だけのものとの意見もあります。

騎手が調整ルームでスマホ禁止の期間いつからいつまで?

騎手は、調整ルームに入るとスマホなどの通信機器の使用が禁止されます。

具体的な禁止期間は以下の通りです。

  • 開始時間いつから?
    騎乗するレースの前日の午後9時から。
  • 終了時間いつまで?
    レースが終了し、調整ルームを出るまで。

【例】

  • 土日開催のレースに騎乗する場合、金曜日の午後9時から調整ルームに入り、その後レースが終わるまでスマホの使用が禁止されます。
    土曜日にレースがあればその日の終了後に一時解放され、翌日(日曜日)のレースがある場合は再度調整ルームに戻ります。

この間、スマホはセーフティーボックスに預けるなどして、外部との通信が完全に遮断されるよう徹底されています。

日本の競馬では、騎手が調整ルームでスマホを使用することは厳しく制限されていますが、実はこのルールは海外では一般的ではありません。

そのため、こうした日本独自のルールが本当に必要なのか、妥当性について疑問視する声も上がっています。

では、海外ではどのようなルールになっているのでしょうか?

騎手が調整ルームでスマホ禁止の海外ルールはどうなっているの?

日本の規制は前日の午後9時からレース終了後までと長期間にわたってスマホが禁止されるのに対し、イギリスやアイルランドではその必要性が疑問視されており、規制内容も緩やかです。

海外では規則が厳しすぎると騎手の反発を招くため、柔軟な対応が取られていることが多いです。

以下に、主な国々の規制状況をまとめました。

イギリスの場合

イギリスでは、2003年に八百長防止のために携帯電話の使用を全面禁止する規則が作られました。

しかし、これに対して騎手組合が反対し、ストライキが発生。

その結果、規制が見直され、現在はレース当日の1時間半前から最終レースが終わるまでの間だけスマホの使用が禁止されています。

また、規則の見直しを定期的に行うことが約束されており、日本のような長時間の規制ではありません。

アイルランドの場合

アイルランドでは、イギリスの議論を参考にし、スマホの禁止は行われていません。

携帯電話での通話が八百長の原因になった事例が過去にないことを理由に、「禁止する必要はない」としており、今のところ規制は設けられていません。

 

騎手が調整ルームでスマホ禁止の理由はなぜ?期間いつからいつまでで海外は?まとめ

【理由】

  • 八百長防止
    レース前に外部と連絡を取って結果を操作することを防ぐため。
  • 情報漏洩防止
    レースの戦略や馬の状態など、機密情報の外部流出を防ぐため。

【期間】

  • 騎乗するレースの前日午後9時からレースが終了し、調整ルームを出るまで。

【海外との違い】

  • イギリス
    レース当日の1時間半前から最終レース終了までスマホ使用禁止。日本よりも規制が緩い。
  • アイルランド
    過去に八百長の事例がないため、スマホ禁止の規制はなし。
  • オーストラリア
    規制はあるが、詳細は不明で日本ほど厳しくない。

日本の規制は海外と比べて非常に厳しく、時代に合っていないとの声も上がっている。

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