2025年6月から、また多くの生活必需品や食品、電気料金などの値上げが予定されています。
「何がいつからどれくらい上がるのか?」「どうやって節約・対策すればいいのか?」と気になる方も多いはず。
本記事では、2025年6月に値上げされる商品一覧と、値上げ前にやっておきたい節約対策をまとめて解説します。
2025年6月の値上げ一覧
2025年6月は、食品・日用品・電気代など生活必需品の多くが値上がりします。
とくに調味料や加工食品、紙製品、電気・ガス料金の実質負担増など、家計への影響が避けられない状況です。
以下では分野ごとに、値上げの背景と対象商品を詳しく解説します。
食品・飲料の値上げ商品
調味料・加工食品を中心に約1,400品目が値上げ対象です。
2025年6月は、帝国データバンクの調査により1,383品目が値上げされると報告されています。内訳は以下の通りです。
分類 | 値上げ品目数 | 主な対象 |
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調味料 | 889品目 | 醤油、味噌、ソース、ドレッシング、ケチャップなど |
加工食品 | 472品目 | パックごはん、冷凍食品、インスタント、缶詰等 |
菓子 | 14品目 | チョコレート、スナック菓子など |
酒類・飲料 | 8品目 | 清涼飲料、一部アルコール飲料など |
具体的な値上げ企業と商品一覧はこちら!
メーカー名 | 商品カテゴリ | 代表商品例 | 値上げ率 | 値上げ開始日 |
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明治 | 菓子(チョコ系) | ミルクチョコレート、アーモンドチョコ、マカダミアなど全31品 | 約10〜36% | 2025年6月1日出荷分〜 |
明治 | プロテインバー | ザバスシリーズ3品(チョコ味、ビター味など) | 約9〜10% | 2025年6月1日出荷分〜 |
明治 | 生クリーム | 明治おいしい生クリーム(200mlなど) | 約9% | 2025年6月1日出荷分〜 |
サトウ食品 | パックごはん | サトウのごはんシリーズ(白米・雑穀など) | 約11〜14% | 2025年6月2日出荷分〜 |
日清ヨーク | 乳酸菌飲料 | ドリンクヨーグルトなど | 非公表(複数品目) | 2025年6月1日納品分〜 |
日用品・生活雑貨の値上げ商品
ティッシュや洗剤、ベビー用品などが6月に大きく値上がりします。
代表的な値上げ対象
カテゴリ | 値上げ内容 |
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トイレットペーパー | 約10%の値上げ(春から継続中) |
洗剤・シャンプー等 | 約5〜15%の値上げが予測される |
ピジョン(ベビー用品) | 117品目が2〜35%値上げ(哺乳瓶、乳歯ブラシなど) |
無印良品(雑貨・コスメ) | 文房具・コットン・乾電池など23品目が値上げ中 |
日用品の値上げは、石油由来の素材価格の上昇に加え、物流費や人件費の高騰が大きな要因です。
生活必需品が広範囲に値上がりするため、日用品も6月前に買い置きがおすすめです。
2025年6月は、政府補助の終了により電気・ガス料金の実質的な負担が増加しています。
電気料金の値上げポイント
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2025年4月使用分(5月検針)から電気・ガス料金負担軽減支援が終了
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一般家庭では、月約300〜650円分の補助が消失
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2025年6月検針分では、補助なし状態での料金請求が本格化
地域別の値上げ幅(前年比) | 値上げ率(目安) |
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北海道電力 | 約+23.2% |
東北電力 | 約+25.5% |
東京電力 | 約+15.9% |
また、再生可能エネルギー発電促進賦課金も2025年度から1kWhあたり3.98円へ引き上げられています(前年より+0.49円)。
ガス料金の変動状況
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ガスも原料費調整制度により、燃料価格に連動して毎月単価が見直し
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2025年6月検針分は、補助終了後の価格で請求される初月
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地域や契約プランにより、光熱費の実質値上げ幅は異なる
補助がなくなったうえに、燃料費・為替・制度改定が重なったことで、光熱費は2025年6月から値上げを実感する月となりそうです。
とくに夏のエアコン使用が本格化する前の今の時期に、節電や料金プランの見直しを検討することが重要です。
値上げ前にやっておきたい節約対策【9選】
「6月からまた値上がり」…そう聞くだけで、お財布のひもを固くしたくなりますよね。
でも、ちょっとした工夫や選択で、出ていくお金をグッと抑えることができます。
ここでは、誰でも今日から始められて、ちゃんと節約につながる対策を9つご紹介します。
このパートでは、次の9つの対策について解説します。
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まとめ買いで旧価格のうちにストック
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プライベートブランド(PB)商品を活用
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ふるさと納税で日用品・食品をお得に
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ネット通販の定期便やセールを利用
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キャッシュレス決済でポイントを貯める
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電気・ガス料金の見直しで固定費を下げる
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日々の節電・節水で無理なく節約
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ポイ活アプリで生活の中からポイント収集
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買い物リストで無駄遣いを防ぐ
特売日を狙ってまとめ買いしよう
ティッシュやパックごはん、調味料など保存の効くものは、値上げ前のまとめ買いが一番効果的です。
近所のスーパーやドラッグストアの「特売チラシ」を見て、値上げ前の最後の底値”を見逃さないでください。
チラシアプリ「トクバイ」や「Shufoo!」でスーパーの安売りをチェックしましょう。
店舗での特売に加えて、Amazonや楽天のまとめ買いページもチェックしておくと便利です。
トイレットペーパーや非常食など、大容量・長期保存ができる商品をまとめて購入できます。
→ 楽天の日用品まとめ買いを見る
→ Amazonの防災・非常食セットを探す
プライベートブランドを1品だけ試してみる
イオンの「トップバリュ」やセブンの「セブンプレミアム」などのPB商品は、価格が安く品質も安定しているのが魅力です。
普段使っている商品をPBに切り替えるだけで、月500〜1,000円の節約につながることもあります。
まずは、洗剤やドレッシングなどで1品だけ試してみると、無理なく切り替えが進みます。
ふるさと納税で日用品を“実質無料”で確保
ティッシュ、洗剤、お米などの生活必需品は、ふるさと納税の返礼品で手に入れることができます。
楽天ふるさと納税では、寄付と同時にポイントも付くため、節税・節約・ポイント獲得の一石三鳥です。
「日用品 ランキング」などのキーワードで人気返礼品をチェックして、早めに申し込んでおきましょう。
Amazonユーザーは、こちらもおすすめ!
→ Amazonのふるさと納税×ポイント特集ページを見る
ネット通販の定期便でラク&お得にまとめ買い
Amazonの「定期おトク便」や楽天の「定期購入サービス」を利用すると、最大15%オフで商品を購入できます。
水・シャンプー・洗剤などの消耗品は定期便に切り替えると、毎月の手間が減り、価格も安定するのが利点です。
楽天では「5と0のつく日」に購入するとポイントも多くもらえるため、タイミングを狙えばさらにお得になります。
キャッシュレス決済でポイントを貯める
PayPayや楽天ペイ、クレジットカードなど、キャッシュレス決済を使うだけで1〜2%のポイント還元が受けられます。
毎日の買い物、光熱費、通信費の支払いをキャッシュレスにまとめることで、年間数千〜数万円の節約につながります。
まずは、いつも現金で支払っている出費を1つだけでもキャッシュレスに変えてみましょう。
電気・ガス料金のプランを見直す
「エネチェンジ」などの比較サイトを活用すれば、郵便番号と使用量を入力するだけで最安プランを見つけることができます。
契約の切り替えもスマホだけで完結するため、5〜10分で手続きが終わるケースも。
今のプランが割高かも?と思ったら、まずは無料診断でシミュレーションしてみるのがおすすめです。
節電・節水を習慣にする
エアコンの設定温度を28度に、使わない家電の電源はこまめにオフ、シャワー時間を3分短縮。
また、シャワー時間を短くする・お風呂の残り湯を使うといった工夫も効果的です。
中でもおすすめなのが、節水シャワーヘッドへの交換。
ワンタッチで止水できたり、少ない水でもしっかり洗える設計になっていて、月に数百円〜千円の節約になることもあります。
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無理なく続けるためには、最初は「1つだけやってみる」くらいの気軽さでOKです。
また、家の中の電球をLEDに切り替えるだけでも、電気代はグッと変わります。
白熱電球と比べて消費電力が少なく、寿命も長いため、長い目で見るとおトクな買い替えポイントです。
「うちはこれ以上節電できないかも…」と思ったら、今の電気プランが合っているかどうかをチェックしてみるのも手です。
比較サイトでは、郵便番号と使用量を入れるだけでもっと安くなるプランが見つかるかもしれません。
→ 電気料金を今すぐチェックしてみる(エネチェンジ公式)
ポイ活アプリを活用しよう
レシート撮影アプリ「ONE」や歩数でポイントが貯まる「トリマ」など、日常生活の中でポイントがもらえるアプリを使ってみましょう。
通勤や買い物のついでにできるため、スキマ時間を活用して月500〜1,000円程度の副収入になることもあります。
まずは気になるアプリを1つだけインストールして、使ってみるところから始めてみてください。
買い物リストを作って無駄を防ぐ
スーパーやドラッグストアに行く前に、スマホのメモアプリなどで「必要なものだけ」を書き出しておくことがポイントです。
買い物リストがあると、「安いからつい買ってしまう」という無駄遣いを防ぎやすくなります。
食品ロスの削減にもつながるため、家計にも環境にもやさしい行動です。
2025年6月の値上げはいつまで続く?今後の見通し
2025年の値上げは年内も続く見通しで、秋〜冬にかけて再値上げの可能性もあります。
食品や日用品のほか、電気・ガスなどの料金も、しばらく高いままになりそうです。
このパートでは、次の3つのポイントをやさしく説明します。
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値上げがいつまで続くのか?
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なぜこんなに値上げが続いているのか?
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今のうちにどんな気持ちで準備しておくと安心か?
いつまで続くの?秋からまた値上げの動きも
帝国データバンクの発表によると、2025年6月時点での値上げ対象品目はすでに1万品目を超えており、年末までに2万品目近くに達する可能性があると見込まれています。
とくに食品業界では、6月以降も再値上げを検討している企業が多数あり、秋頃に第2波が来る懸念もあります。
たとえば、冷凍食品・乳製品・菓子類はすでに複数回の値上げが続いており、「原材料や燃料価格の状況次第で再び上げざるを得ない」というコメントも出ています。
さらに、電気やガスの料金も、国からの支援が終わったことで高いまま。
夏にエアコンを使う時期は、特に電気代がかさみやすくなります。
値上げが止まらないのはなぜ?
最近の値上げには、いくつかの理由があります。
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小麦粉や砂糖、油などの材料が世界的に高くなっている
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円安の影響で、外国からの輸入にかかるお金が増えている
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トラックの運転手さんの人手不足や、配達にかかるお金が増えている
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工場の電気代やガス代も高くなっている
どれもすぐには解決しないため、しばらくは物の値段が高いまま続くと考えておいたほうが安心です。
あわてないために、今できることを考えておこう
このまま値上げが続くと、月の生活費が1,000〜3,000円単位で増える家庭も珍しくありません。
特に、食費・日用品・光熱費という固定的な支出が増えるため、意識的な節約がより重要になります。
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ふるさと納税やPB商品の活用
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電気・ガスの契約見直し
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特売日を狙ったまとめ買い
今のうちにできることを少しずつ始めれば、大きな出費にならずにすむかもしれません。
まずは、自分のペースで「無理せずできること」からやっていきましょう。
2025年6月の値上げまとめ
2025年6月は、食べ物・日用品・電気代など、ふだんの生活に欠かせないものがたくさん値上がりしています。
この流れは、しばらく続くと考えられているので、「気づいたときに、できることから始めておく」ことがとても大事です。
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6月からの値上げは、秋や年末まで続くかもしれない
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食品・日用品・電気代など、毎日使うものほど影響が大きい
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値上がりの理由は、原材料・電気代・運送費などの高騰
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まとめ買いや節電、ふるさと納税などで、今から備えられる
【これからすぐできること】
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スーパーの特売日をアプリでチェックしてみる
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トイレットペーパーやパックごはんを1つ多めに買っておく
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楽天やAmazonでまとめ買いページを見てみる
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ふるさと納税で日用品の返礼品を探してみる
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電気・ガス代が気になる人は、比較サイトでプランを見直す